オルゴールの歴史では、今から200年前の1796年にスイスのジュネーブで時計職人アントワーヌ・ファーヴル によって世に出され, シリンダー型のオルゴールが誕生しました。 ●シリンダーオルゴール オルゴールの歴史上、鳥のオルゴールの方が古く、それより15年前にスイス人時計技師であったジャケー・ドローによって発明され、 多く王侯貴族に愛好されました。 ●シンギングバード ディスク型のオルゴールは、1886年にドイツでポール・ロッホマンによって完成され、1889年ポールロッホマンのシンフォニオン社は400人を超えるディスクオルゴールの本格的な工場に育ち、商業的に大きな発展をみました。 1890年にはシンフォニオン社の2名の技術者によりポリフォン社が生まれ、1000人を超す大会社に育ちます。1892年にはアメリカでレジーナ社が誕生して、ディスクオルゴール市場の90%を生産する世界3大メーカーが誕生します。 スイスのメルモフレール社は長くシリンダーオルゴールを造り、後にディスクオルゴールをつくり、ミラ、ステラと質の高い名器を世に遺しました。 ●ディスクオルゴール 日本は、第二次大戦後、シリンダー型の小型のオルゴールを宝石箱に入れ、オルゴールのイメージを定着させました。 オランダからオルゲル(オルガン)が江戸末期に日本へ到来してORGELからオルゴールと訛り、日本語化しました。江戸の町の見せ物として大いに流行ったと定説になりました。 ●ハンドオルガン 最初のオルゴールが時計職人の技術のお陰で質の高いオルゴールに仕上がります。その精密さと丈夫さに時計の高度な技術が生かされたのです。 オルゴールは、215年のオルゴールの歴史の中で,いろいろな国で様々に作られていきます。王侯貴族の愛玩用に、ホテルやレストランで,駅の待合室で鳴らされて多くのフアンを創りました。 そして,家庭の中で,赤ちゃんを育て、思い出をつくり、心を癒すなど、多くの看病にも使われてきました。 生の音楽を自動で演奏するオルゴールが、好きなときに好きなところで聴ける,オルゴールの特性から優れた発明であることが分かります。 こうして200年前に音楽の缶詰として生まれたオルゴールは時代に受け入れられ、オルゴール誕生の100年後ににその全盛時代を迎えることになりました。 「写真はスイス郵政局がオルゴール生誕200年を記念して発行した切手です。オルゴールの歴史上で貴重な切手となりました」
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