中世の色彩を色濃く遺したスイスの首都ベルンは首都とは思えないほど小さな静かな街です。
国会議事堂に面した通りに朝市が開かれたり、ギャラリーに観光客が群がったり、スーパーマーケットの忙しさや通りいっぱいのカフェテラスなど表の通りの人混みから、一歩うらの通りへ入ると、静かで落ち着いた古い魅力的な街です。
バンホフ(ベルン駅)を左に出てマルクト通りを電車通りに添って歩くと、名高いベルンの時計塔が高くそびえています。
正面からより裏手に回って眺める方が良く、毎正時に尖塔の鐘突男がハンマーで鐘を打っているのが見えます。そして時を刻みます。あっけなく終わって観光客が見せるがっかりした表情を見るのも楽しみです。
「ミュンヘンの市庁舎の中世の騎馬の戦い」のような派手さはありませんが、さすがにスイス!凄い時計を見せつけられます。
ベルンで最も古い建造物で、400年も時を刻み続けている現実に圧倒されます。「時計とオルゴール」の原点を見るようでスイスベルンを訪問するときは決まって足を運びます。
隔年おきのオルゴール博物館巡りでは、時計塔をお見せすることがお定まりのコースになりました。4分前から動き始めますから早めに行くことと、オペラグラスが必要です。
街に飛び出した時計塔として、広い意味での博物館としてご紹介します。写真はライトアップされたベルンの時計塔です。
photo:スイスオルゴール友の会
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